【お勧め書籍】ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集

本日はお勧め書籍「ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集」のご紹介です。


個人的な話ですが、私はハリウッド女優のナタリーポートマンが好きなのと、以前から「なぜユダヤ人の人はたくさんの成功を成功を収める人が多いのかしら?」と思っていたので、何かそういったルーツが学べる本を探していました。

そこでこの本を読んでみたのですが、非常に勉強になったので「是非お勧めしたい!」と思いました。

こちらの本をお勧めする理由は下記の通りです。

  • 言うまでもなく、「ユダヤ人的思考」を勉強することができる
  • 自分で考える癖をつけるきっかけになる

私はこの本を読んで、自分が「とりこし苦労が多いな…」と気づくきっかけになりました。

刺さる部分は人それぞれだと思いますが、個人的に刺さった説話とその理由をご紹介したいと思います。

そもそも「タルムード」って何?

刺さる説話ご紹介の前に、「タルムード」について簡単に説明しますね。

書籍の冒頭部分でも語られている通り、「タルムード」とは古代ヘブライ語で「研究」「学習」を意味する言葉で、書かれている内容はあらゆる事柄についての色々な規範と、それに関する詳細な議論のすべてです。

このタルムードの議論を、子供から大人まで理解し納得できるように膨大な説話が残されており、ユダヤの母親は子供が幼いうちから繰り返し読み聞かせ「あなたならどうする?」「それはどうして?」と質問をします。

この多くの説話は、人生で起こりうる様々なトラブルが盛り込まれているので、子供は幼いうちから「どうすればその困難を乗り越えられるか?」を考えることができ、自然と「リスク・コントロール」や「リスク分散」などが学ぶことができます。

リスクコントロールなどは現代にも通じるものがある為、「ビジネス指南書」とも言われています。

「用心しすぎたアラブの商人」の説話

この説話をざっくり説明すると下記の通りです。

アラブの若者が商人として初めて砂漠を横断することになった。若者は砂嵐を警戒して、水を六樽とラクダ二頭を用意した(本来、水の樽は三樽で十分)

横断の途中、ラクダは樽の重さに疲れて歩けなくなり、若者はラクダを捨てて積み荷だけ背中に背負って歩き出したが、半日もたたないうちに砂嵐に襲われ足止めされてしまう(砂嵐は三日三晩続き、食料は尽きてしまった)

四日目に砂嵐は収まったが、若者には積み荷を背負うだけの体力もなかったので、積み荷を捨てて水筒のみを腰に下げ命からがら近くの村に辿り着いた。

若者は、ラクダ二頭も大切な積み荷もすべて失った。

説話を読んで思ったこと

上記の説話からは、「心配」ではなく「考えることが大事」ということが分かります。

心配や不安から物事を判断すると、とりこし苦労がどうしても多かったり、過剰な用心で前に進めなくなることもあります。

私自身、直近で仕事を決める際に派遣会社を利用したのですが、職場見学が三つ決まっていたのに「全部ダメだったらどうしよう…」と心配になってしまい、また新たな仕事に応募して余計な時間を使ってしまいました(派遣会社に登録するのって、初めてだと色々と入力することがあって、時間も取られてすごく大変なんですね…。初めて知りました)

その時間を職場見学に向けてスクリプト作成に使っていれば、もっと有意義な時間を過ごせたのにな、と後から反省しました。仕事自体はちゃんと決まったから良かったのですが、マイナス感情からの行動は本当に良くないですね。

すぐに切り替えは難しいかもしれませんが、常にこの説話のことを頭の片隅に入れておいて、今後の行動に生かしていきたいと思いました。

補足:日本人へのダメ出しについて

他の読んだ方のレビューを見てみると、中には「日本人に対して著者が批判的」「著者のユダヤ人上げに嫌悪感を感じる」といったレビューがありました。

確かに、日本人へのダメ出しのように感じる文章は多々あります(「パフォーマンスに弱い日本人」「日本人の交渉術はたんなる心理作戦、はったりである」など)

でも、後書きを読むと分かるのですが、著者は「日本人に苦難の犠牲者になってほしくない」というメッセージを伝えたかった為に、ダメ出しのような言い方になってしまったとのこと。

その為、そういった批判的なレビューを見てこの本を読むのを躊躇っている方がいたら、著者のメッセージをを頭の片隅に入れて読んでもらえると良いのかな、と思います。

まとめ

この本の内容は、日本人とだけ接している分にはあまり役に立たない部分もあるかもしれません。

でも、今は海外に行かなくても世界の人とつながりを持てる時代です。

私は、少し前まで「Evony」という戦争ゲームで遊んでいたのですが、そのゲームでは色々な国の人たちと会話をする機会がありました。

そこで感じたのは、日本人は分からないことをそのままスルーしてしまったり(質問することを遠慮してしまう)、嫌なことをされても「我慢すれば良いか」と考えたりする風潮が多かった、ということです(もちろん私も含めて)

でも、海外の人たちは疑問に思ったら必ず「なぜ?」と聞いてきましたし、嫌なことをされたらやり返したりしていました。

やり返すことでさらに喧嘩になっていたので、やり返すことが良いとは思いませんが、実際の生活では嫌なことをされたらただ我慢するのではなく、諦めずに相手と議論をして適切な解決方法を見つける努力をしていきたいな、と思いました。

そういった考えを与えてくれたこの本に感謝です。

ではでは今日はこの辺で😊

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